一貫して暖かく、歌心溢れる即興を繰り広げる真のテナー・サックス奏者ズート・シムズと、驚異的なテクニックとダイナミックなスイング・スタイルを誇るジャズ・ドラマー、バディ・リッチ。ともにジャズの歴史に大きく貢献した両者が残した名演をセレクトしたコンピレーション・アルバム。
●ズート・シムズ（ts）バディ・リッチ（ds）ほか
1978年リイシュー

JAZZ AT THE PHILHARMONIC AT THE MONTREUX JAZZ FESTIVAL 1975■ジャズの歴史を築いたJATPの復活とも言うべきライブ・セッションが実現した1975年モントルー・ジャズ・フェスティバル。トミー・フラナガン、 ロイ・エルドリッジなどが参加したセッションは、懐かしさだけで終わらない新たなエネルギーを感じさせた。
●ズート・シムズ（ts）ベニー・カーター（as）Clark Terry（tp,flh）ロイ・エルドリッジ（tp）トミー・フラナガン（p）ジョー・パス（g）キータ・ベッツ（b）ボビー・ダーハム（ds）
1975年7月16日録音／1982年リイシュー

キャリアを通し一貫して正統派のテナーを歌い続けたズート・シムズ。本作はパブロ時代に残した名演の中からセレクトしたベスト盤。オリジナル、エリントン、ジョビンなどの作品を貫禄のプレイで披露する。
●ビル・フッド（cl,b-cl,fl）リッチー・カミューカ（cl,ts）ジェローム・リチャードソン（cl,ts,ss,as,fl）スヌーキー・ヤング（tp,flh）オスカー・ブラッシャー（tp）フランク・ロソリーノ（tb）レイ・ブライアント、ロス・トンプキンス（p）ジョージ・ムラーツ、モンティ・バディグ（b）グラディ・テイト、ニック・セロリ（ds）ビル・ホルマン（arr,cond）
1980年リイシュー

1973年ニューヨークの名門ジャズ・クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」に出演。キース・ジャレットの底力をまざまざと見せつけ、本場のジャズ・ファンを熱狂させた伝説のライヴ。
●キース・ジャレット（p）デューイ・レッドマン（ts）チャーリー・ヘイデン（b）ポール・モチアン（ds）ダニー・ジョンソン（per）
1973年2月24日録音／1982年リイシュー

アメリカン・カルテットの傑作ライヴ盤。デューイ・レッドマンの途中退場から、長い間をおいて再登場した瞬間の高まりは他に類を見ません。まさに崩壊寸前の美を克明に記録した奇跡の一枚。（商品レビューより）
●キース・ジャレット（p,ss,per,etc.）デューイ・レッドマン（ts,per）チャーリー・ヘイデン（b）ポール・モチアン（ds,per）
1976年5月録音／1979年リリース

キース・ジャレットのソロ・アルバムの中でも忘れてはいけない1枚、ソロ・コンサートを凝縮した短編集的作品として、透明感ある美しさと独特の輝きを放つ傑作アルバム。
●キース・ジャレット（p）
1976年5月録音／1977年リリース

キャノンボール・アダレイというと「サムシング・エルス」なわけだが、初期作品を収めたこのアルバムでは代表作を生む前の原型を拾うことができる。弟ナット・アダレイとの息はもちろんぴったり。気楽に50年代後半のファンキーに連れていってくれる。（CDジャーナル）
●キャノンボール・アダレイ（as）ナット・アダレイ（cor）ドナルド・バード（tp）ジェローム・リチャードソン（ts,fl）ホレス・シルヴァー、ンク・ジョーンズ（p）ポール・チェンバース（b）ケニー・クラーク（ds）
1955年6月7日録音／1987年リイシュー

1962年9月サンフランシスコのジャズ・クラブ「ジャズ・ワークショップ」で行なわれたライブを収録。ユゼフ・ラティーフを擁する3管セクステットが重厚なサウンドを構築している。
●キャノンボール・アダレイ（as）ナット・アダレイ（cor）ユゼフ・ラティーフ（fl,ts）ジョー・ザヴィヌル（p）サム・ジョーンズ（b）ルイス・ヘイズ（ds）
1962年9月22・23日録音／1985年リイシュー

バップ全盛の50年代のNYCのバーで、17才ながらすでにプロとして多くの演奏をこなしていた、天才ピアニストのサイ・コールマン。ブロード・ウェイ・ミュージカルの作曲をしているのは有名です。このWestminister音源の名盤は、ナット・キング・コールにフランク・シナトラ、トニー・ベネット、パティ・ペイジらの大御所らが歌ったオリジナル曲も多数収録されています。(jazzyellより)
●サイ・コールマン（p）アーロン・ベル（b）チャーリー・スミス（ds）
1958年録音／リイシュー

ピアニストにとどまらず、作・編曲、そしてシンガー・ソング・ライターとして多彩な活躍をしてきた天才サイ・コールマン。1959年の本作はピアニストとしての豊かな才能を滲ませる1枚。チャップリンの「スマイル」などさり気なく歌心を披露、アイデア・テクニックを備えた天賦の才能を発揮する。
●サイ・コールマン（p）アーロン・ベル（b）エド・シグペン（ds）
1959年録音／リイシュー

コルトレーンをも驚愕させる激しいジャズ・スピリッツで注目を浴びたチャールス・ロイドが、ミシェル・ペトルチアーニと運命的な出会いを果たし、さらに逞しく成長した姿を見せた1982年モントルー・ジャズ・フェスティバルでのライブ録音。迸るエネルギーに圧倒させられる。
●ジチャールス・ロイド（ts,fl）ミシェル・ペトルチアーニ（p）パレ・ダニエルソン（b）サン・シップ・テウス（ds）
1982年録音／1983年リリース

今も、チャールス・ロイドといえば、このフォレスト・フラワーというほどの名盤。ここでのロイドとキースのプレイを聴くと、圧倒的な時代のパワーを感じる。今は朗々と吹くことが多くなった、その曲もこの時代は、激しく、そして時にシュールで、サイケデリックなプレイが満ち満ちている。マイルスが、キースに注目したきっかけもここでの活動にあり、そうした意味で、キースの音の重要な一面が間違いなく、ここにも記録されているのです!1966年録音。（商品レビューより）
●チャールス・ロイド（ts,fl）キース・ジャレット（p）セシル・マクビー（b）ジャック・デジョネット（ds）
1966年9月18日録音／1973年リイシュー

スーパー・フュージョン・バンド、ウェザー・リポートの14枚目となるアルバム。オマー・ハキム、ヴィクター・ベイリー等を迎えた新体制ウェザー・リポートによる84年作品。ファンキーなサウンドとデジタル・ビートの融合が評判を呼び、全米ジャズ・チャートでは最高3位を記録した。シンセサイザーを縦横無尽に操るジョー・ザヴィヌル、奔放なソロを繰り広げるウェイン・ショーターのコンビネーションは完成の域に達している。カール・アンダーソンが歌う「キャン・イット・ビー・ダン」も大きな話題を集めた。(新譜案内より)
●ウェイン・ショーター（ts,ss）ジョー・ザヴィヌル（key）ヴィクター・ベイリー（el-b）オマー・ハキム（ds）ホセ・ロッシー（per）カール・アンダーソン（vo）
1984年録音／1984年リリース

70年代ジャズのクリエーターとして、マイルス・ハンコックと並び注目のウェザー・リポート4作目。ウェイン・ショーターの理想を強く反映させたサウンドは、広大な宇宙の神秘性とイマジネーションに富んだ音宇宙を追求した興味深い作品。高音質で定評のSPEAKERS CORNER RECORDSより。
●ウェイン・ショーター（ss）ジョー・ザヴィヌル（el-p）アルフォンソ・ジョンソン、ミロスラフ・ヴィトス（b,el-b）ほか
1974年録音／1974年リリース

1940年代から活躍し、多くのセッションに参加しながらも正当な評価を受けることなく、いずれはヨーロッパで大ブレイクすることなったデューク・ジョーダン。本作はデビューとなった初リーダー・アルバム。なんと本国で陽の目を見たのは17年後の1971年。典型的な玄人好みのピアノ・スタイルだけに注目が低かったのだろうが、「ジョードゥ」はじめ、デューク・ジョーダンならではの名演がさりげなく収録されている。
●デューク・ジョーダン（p）ジーン・ラミー（b）リー・エイブラムス（ds）
1954年1月28日録音／1979年リイシュー

HE SELLS JAZZ BY THE SEA SHORE/THE PAUL SMITH TRIO■ソフト・サウンディング・ジャズを代表するピアニスト、ポール・スミスのトリオによるレアなライヴ・アルバム。ポール・スミスといえば、歌伴プレイヤーとしてもエラ・フィッツジェラルドの「エラ・イン・ベルリン」はじめ多くの名演を残しており、その歌心溢れるタッチで、ピアノ・ファンに定評がある。本アルバムは、アメリカ西海岸のジャズ・クラブ「ハンティング・ホーン」でのピアノ・トリオによるリラックスしたライヴ・レコーディング。『ローラ』『思い出のサンフランシスコ』はじめポピュラーなテイストの選曲となっている。（メーカーインフォ）
●ポール・スミス（p）ウィルフレッド・ミドルブルックス（b）フランク・キャップ（ds）
1965年録音／1965年リリース

MATADOR/KENNY DORHAM■ハード・バッパーでありながらリリカルでナイーブなスタイルのケニー・ドーハムが、相性の良いジャッキー・マクリーンとのコンビで作り上げた一際輝く名作。
●ケニー・ドーハム（tp）ジャッキー・マクリーン（as）ボビー・ティモンズ（p）テディ・スミス（b）J.C.モーゼス（ds）
1962年4月15日録音／1976年リイシュー

MEMORIAL ALBUM/KENNY DORHAM●リリカルな一面をみせ、大ヒットとなった名盤「クワイエット・ケニー」の2ヶ月後。この作品では前作と対局とも言えるスピーディでエキサイティングなプレイを披露、トミー・フラナガンの名サポートを得てやはりこれも代表的な名作となった。
●ケニー・ドーハム（tp）チャーリー・デイヴィス（bs）トミー・フラナガン（p）ブッチ・ウォーレン（b）バディ・エンロウ（ds）
1960年1月10日録音／1998年リイシュー

アフリカを題材としたランディ・ウエストンのソロ・ピアノ作品。リズムやテンポが変化しても、1音1音に感じられる確かな重みは幅広い彼の音楽性によるもの。ピアノという楽器の持つ表現力を見事に抽出したアルバムとして評価できる。（「CDジャーナル」データベースより）
●ランディ・ウェストン（p）
1974年8月14日録音／1977年リリース

THE JUNIOR MANCE TOUCH/JUNIOR MANCE●晩年のウェス・モンゴメリーがそうであったように、超ベテランのジュニア・マンスも極上のイージー・リスニング作品を発表するようになる。賛否両論あるなかで、いたって本人はさりげなく実に心地良く演奏に徹している。とにかく美しい。
●ジュニア・マンス（p）ウィリアム・フィッシャー・オーケストラ
1973年録音／1973年リリース