MILES SMILES/MILES DAVIS●前作ESPで始まった新生黄金クァルテットのコンセプトをリードするのはウェイン・ショーターで、大きくシフトし新しい時代の到来を予感させた。この後発売されたプラグド・ニッケルでのライブでは、フリーに傾倒するあまりワクをはみ出す演奏になってしまったが、このアルバムではそれぞれがリラックスして演奏している。無調なテーマでそれぞれが大きなスケールのソロを束縛しないためハンコックはハーモニーを提供しない。それどころか自身のソロでも和音は出さないとう究極のハーモニー大開放を行っている。
●マイルス・デイビス(tp)ウェイン・ショーター(ts)ハービー・ハンコック(p)ロン・カーター(b)トニー・ウィリアムス(ds)
1966年10月25日録音/2019年リイシュー
■COLUMBIA,MOBILE FIDELITY SOUND LAB(US)MFSL 2-486
■ステレオ